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近代韓国の「新女性」・羅［ヘ］錫の作品世界 - 小説と絵画

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渡辺澄子 (著), 羅蕙錫 (著)
出版：オークラ情報サービス(株)
ISBN：9784903824932

近代韓国の「新女性」・羅[ヘ]錫の作品世界―小説と絵画単行本 – 2010/11/1
渡辺澄子 (著), 羅蕙錫 (著)

推薦の言葉大東文化大学名誉教授　渡邊澄子本書は、絵画・文学を通して韓国女性の近代を切り拓いた女性ナ・ヘソクを日本の人たちに知って貰おうと李相福・金華榮・神谷美穂（韓国在住）の三女性によって編まれたものである。日本に留学した女性たちによる、韓国より早く女性解放に目覚めた日本の女性文学を学んだその視点で祖国の女性文学を見直す気運が生まれたと言えるかも知れない。日本ではまだ詳しく知れわたってはいないが、名前は知られている女性作家の一人であるナ・ヘソクの生涯を本書で知ることが出来るのは日本人の文学・美術研究者にとってこの上なく有難い一書と言える。ナ・ヘソクについて 1896年～1948年。裕福な名家に生まれる。
1913年に日本留学し、雑誌『青鞜』から女性解放思想を知る。その後、旺盛な創作活動で朝鮮の
「新しい女性」として注目されるが、奔放な言動が当時の朝鮮社会で批判を招き、晩年は不遇で孤独の中に死去。

本書の内容ナ・ヘソクの作品紹介「閨怨」「怨み」・・・・・・因習に囚われて転落の人生を歩む女性の物語
「母と娘」・・・・新しい生き方を模索する娘と旧来の価値観しか持ち合わせない母親の対比から描かれる当時の朝鮮社会の断面を描く「瓊姫」「玄淑」・・・・新しい生き方に目覚める女性の物語「離婚告白状」・・・・離婚に至る自分の結婚生活を赤裸々に描き、大きな波紋を呼んだ作品。「生き返った孫娘」・・・・血のつながらない幼子を「孫娘」として慈しむ女性の心の内を描く。・主要絵画・・・・「自画像」「舞姫」「裸婦」、風景画など３３点。